社会学部の学生でした。
体育会の陸上部で走っていたものの、やる気をなくして2年の夏に退部…。
遊ぶ金欲しさに、バイト三昧の日々でした。
大学2年の冬でした。
基礎課程を終えて専門課程に…。
ゼミを決めて、専攻を決めないといけません…。
もともと何がしたくて大学に進学したわけでもなく、みんながそうするから…そうしないとレールからはみ出して生きてゆけないんじゃないかと不安に思い。
3つ上の従兄の大学受験の下見に付きあって見た大学のキャンパスの美しさにあこがれてただひたすら志望校にしただけで…
何がしたいのかといわれても…
そんな学生でした。
受かったのが社会学部だったというだけ…
ただ印象的だったのは入学式のオリエンテーション
授業は高校までと、「先生が教えてくれることをひたすら受けて覚えて言われた通りにするのが授業」
大学は講義「教授は自分が研究したことをただただ説明してくれるだけ。学生はそれを受けて、自分でその中から研究材料(課題)を見つけて自分でどんどん掘り下げてゆくもの」
だから大学の図書館はデカイ!とも…
受け身なのが「生徒」で「学生」は能動的(進んで自分から)に学問を追求(研究)する。
だから大学生は高校までの学生とは全然ちがう…そんな説明をよく覚えていました。
マスコミには、多少興味がありました。
映画演劇論、放送論、マスコミュニケーション論、新聞論…
マーケティングというより、マスコミですか…。
それでマスコミュニケーション論のゼミを専攻しました。
ところが…
予想に反して、きびしくて有名なゼミだったのです。
3年に上がる前に課題図書として20冊指定され、レジュメの提出を指示されました。
ここが1つの分岐点でした。
私は、小さい頃からサザエさんのカツオで学校から帰ったら、ランドセルを玄関にほっぽり出して、バットとグローブを持って、とっとと出かけて行ってしまうガキ!
本など、おとなしく読むようなヤカラではなく…
この大学を目指した高校3年生の1年間のみ、勉強を「いやいや」しただけの奴。
20冊の図書を完読するだけでフラフラでした。
…
しかしこのゼミは終始この調子でした。
何かにつけ、本を探してレジュメを作って、自分の研究テーマをさがして…
フラフラになるまで本を読まされました。
本嫌いな私が「何かを研究するには本を読まないと…」そういう習性をここでつけていただきました。
卒論も!ダメだし!の連続…合宿までしている熱心なゼミでした。
教授が常に言うのは「各自の発表に対して意見も質問もないというのは興味・やる気がないからだ!」
というわけで、人の話は必死で聞いてメモして質問や意見を常に言えるように準備する習性までつけていただきました。
残念ながら経済学や経営学とは無縁でした。
マスコミュニケーションによって世論を味方に…消費者を巻き込んで…
バブル前の時代の大量広告の時代のことです。
このあたりがマーケティング(に似たようなもの)との出会いでした。