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東落合3丁目に家を持つ(一戸建)

「思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)」という書籍を読みました。

 

「想像できるものは必ず実現できる」5

 

東落合3丁目に家を持つ(一戸建)

 

私が結婚をして新婚家庭をはじめたのは、神戸市須磨区東落合2丁目の公団住宅(落合第二団地301号棟)でした。

今から34年前の昭和59年の2月のことでした。

東落合…須磨ニュータウン。神戸市営地下鉄西神山手線「名谷駅」を中心とするベッドタウンです。

 

元来、神戸生まれの私ですが、幼少期(小学校3年生)までは兵庫区に住んでいました。当時は、父の役所の寮でした。4畳+3畳の部屋で炊事場、トイレは共同。風呂はなし。2日に一度、父と近所の銭湯へ…という環境でした。

小学校4年時に垂水に官舎ができ上高丸団地という所に引っ越ししました。

 

神戸という街は山と海に挟まれた東西に細い街です。平野も少なく…

と前置きはおいといて…

垂水区(昔の漁師町)に神戸市が建設した大団地群ベッドタウンができました。

3DKの団地です。風呂&トイレが家の中にあることに感激でした。

 

という…団地っ子生活でした。

 

社会人になった昭和56年当時、会社の先輩が住んでいたのが須磨区神の谷。名谷ニュータウンでした。

地下鉄の駅もあり、病院や学校、百貨店の大丸や専門店街もあり(須磨パティオ)さらに緑に囲まれ、道路も広く2車線+2車線の道路が走っていました。

 

なんといっても街の真ん中の時計台が格好よくて「いかす街やな!」と思い、一度でファンになりました。

(名谷ニュータウンの時計台って実はゴミ焼却炉の煙突なんです!(笑)…街の真ん中に先にゴミ焼き場作った、神戸市やるやん!♪)

 

須磨パティオ(名谷駅前)には郵便局本局や区役所まであり、三宮に出なくてもほとんど近所でなにもかもできる街でした。

 

この「お気に入りの街」にと、結婚後の新居は決めていました。

躊躇なく落合の公団住宅を申込ました。

東落合幼稚園・小学校・中学校のそばで静かで日当たりの良い南向き団地の4階に住んでいました。

今でもそうですが、静かで住みやすい街です。

24歳で結婚し1年後に長女、4年後に長男も生まれ幸せに暮らしていました。

 

「俺はこの先どんな生活をしていくのかな?」とよく団地のベランダから外を眺めて思ったものです。30歳にも満たない若僧の頃ですが…

 

コマーシャルのうたい文句ですけど「いつかはクラウン」なんて言ってみたりしながら南東の大きな戸建住宅の街並みを眺めながら…

「3丁目に家を建ててクラウンに乗りたいなぁ」とか

よくよく つぶやいたものです。

 

芦屋とかの高級住宅街じゃなく、東落合3丁目の戸建でした。

 

時は流れ…阪神大震災も落合団地で迎え、その年の4月に事情あって妻の実家の鹿児島県枕崎市に「Iターン」することになり、翌年には枕崎市内に戸建の家を購入しました。

 

この時点で「いつかは3丁目」は可能性ゼロっぽいのですが…

そうは問屋が卸しませんでした。

なんと親戚と後継者問題等のゴタゴタから新築の家を売って神戸に帰ってくることになりました。

 

再々就職もしたところですし、鹿児島で家を建てた勢いから犬も飼っており、若干両親からも家の売却損等で借金までしました。

 

復帰先はなんとまたも東落合…2丁目の戸建を賃借しました。

子供が中学入学と小学校4年時です。

 

夫婦共稼ぎで、私は会社に内緒で副業のアルバイトもしていました。

それから6年後のことです。

…突然、大家さんから「来年4月に帰ってきたいので退去して欲しい」との申し出がありました。

子供が専門学校と高校の時代でした。

先は子供が成人し、犬もいなくなれば、夫婦で2LDK程度の中古のマンションでも買って老後を過ごそうと考えていました。

 

でもそうもいきません。

家族としてはいちばんお金もかかるし、膨れている時期です。

ただ会社もそこそこ伸びており一応、神戸が本社で中間管理職もさせてもらっていた時期であったのもあり、「いっそ中古の家を購入しよか?」という事になりました。

 

丁度、新聞の折り込みに近所の一戸建てが2軒売りに出ていました。

 

「東落合3丁目の戸建住宅」でした。

 

45歳の時でしたが、73歳までローンを組んで購入しました。

それが 今の家です。

 

それから12年…会社も傾き、私個人は57歳で起業することに…

まだクラウンも乗ってませんし…

 

実は今の住まいは、3丁目でも奥の方の小さな小さな戸建が密集した中の戸建住宅なんです。

私が団地のベランダから夢見た3丁目は東落合小学校前の道路に近い、ゆったりとした80坪くらいの土地の60坪前後の大きな戸建でした。

 

夢は実現する

今 まさに3丁目の戸建に住んでます。

 

ただ、もう一回引越する夢をみています。

 

30歳の私があの時みていた「本当の3丁目の家」を…

クラウンは辞めてレクサスにします。

あとひと踏ん張り この夢追いかけます。