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息子がやっと正社員に…

「思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)」という書籍を読みました。

 

「想像できるものは必ず実現できる」7

 

息子がやっと正社員に…

 

想像した訳ではありませんが…願望が達成しました。

 

私には娘(33歳)と息子(29歳)がいます。

娘のほうもいろいろゴタゴタありましたが、7年前に結婚して今は、6歳と2歳の娘がいます。今年の6月に3人目を出産予定です。

まぁ、なんとかやってくれています。

 

一方、跡取り御曹司?

息子の方がなかなかうまくいかず…これが悩みの種でした。

 

彼は中学~大学まで体育会で一生懸命スポーツに励んできました。

中学は野球で…高校・大学は陸上部でした。

 

彼は、私の「スポーツのない青春はない!」という教育方針に従順に従って、一心不乱にスポーツに汗を流してきました。

「一に努力、二に努力」という事を心がけ、最初は全然通用しなかったものの中学の時には、毎晩のバッティングセンターでの打ち込みの成果もあり3番を打つまでになっていました。

 

高校では、陸上部にあこがれて入部したものの、最初は同級生の女子よりも遅い選手でした。腐りそうなものの…(良い仲間にも恵まれて)コツコツと走り続け、3年生の時には駅伝の主要区間を任されるようにまでなっていました。

 

努力の甲斐もあってスポーツ推薦で大学にも入れてもらい、関西ではまずまずの強豪校で陸上を続けることになりました。兵庫県の駅伝名門校の選手たちに交じって、ここでも最後尾からのスタートになります。

毎シーズン、ハードトレーニングからの故障と戦いながらも少しずつ頭角を現してきました。

中学、高校に続き、またも最終学年の時にエース格まで登りつめることができ、大きな大会(関西インカレ5000m)で優勝もでき、全日本大学駅伝にも出場できました。

 

就職時期になり、本人の意向を聞くと、「走り続けたいけど、実業団で走るまでの自信はない」と…まぁ中途半端な感じでしたが、学業成績が意外と良かったので、私が勧めて大学院に進学しました。

大学院でスポーツ力学を研究しながら陸上部に在籍し、将来はスポーツの研究と陸上部の指導者を目指していました。

 

ここまで書くと、なかなか「いい感じ」に見えてきますが、なかなか事は筋書どおりにはうまく運ばないものです。

 

大学院2回生の時に、教授の研究方針についてゆけず、大学院を中退してしまいました。彼は、我慢強い人間だと思っていましたが、なかなか事と次第によるもののようで…。

 

家内には言っていたようですが、私には1年近く内緒にされていました。

一旦は、休学して「ぼぉーーっと」していたようです。

(当時、私は名古屋に単身赴任しており、そんなことになっていとうとは夢にも思っていませんでした)

 

大学院を中退した時点で、大学新卒の時期も逃しており就職難の時代も手伝って、なかなか就職が決まりません。

 

彼自身も半ば、ドロップアウトしたこともあって、熱意というか…目標を見失ってしまったというか…

私は、それでもまぁ3・4か月くらいでどこか決めてくるだろうと…あまり心配していませんでした。

 

悪循環にはまるとは、そういうものか?と思える程…。

気楽に構えられない彼はだんだんと「引きこもって」いきました。

たまに日雇いでアルバイトに行く程度で…

 

3年くらいした頃、私が強制的に彼の履歴書や職務経歴書の作成指導をして、彼の陸上経歴を生かせる職場に就職させました。

一瞬、安堵したものの…1週間くらいしたころから、どうも様子がおかしいのです。

制服の洗濯もないし…出勤時間もまばらなのです。

 

こっそり彼の部屋を見に行きました。

なんと…倉庫会社のアルバイトの従業員証がありました。

 

彼に問いただすと…嫌でヤメタ!と…

なんとまぁ、折角の正社員の就職先をいとも簡単に辞めていましました。

 

今までの彼の学生生活からは信じられない事でした。

 

それから…臨時のアルバイト生活が始まりました。

私も、強制的に就職させても「彼自身」が、「整うまで」は何をしても無理かな…と思いました。

強制や説教モードは自重することにしました。

 

そして4年が経ちました。

彼も「正社員」への願望は強いということが、会話の中から読めるようになりました。

〝永年務めたら正社員になれる〟という職場で就業したものの、「そんな事例はない」事にショックを受け3か月間またも「引きこもり」状態にもなりました。

 

彼の問題ではなく、私の問題として考え、苦悩しました。

 

私はあと生きても現役でせいぜい20年くらい? 彼はまだ30歳前、未婚だしこれから社会の役に立たないといけない人間です。

社会のお世話になってはいけない人間です。

 

自分のビジネス以上に彼の今からの人生が正常化できることを念じてきました。

自分が何をどう努力するという問題ではなかったかもしれませんが、「彼を信じる」ことにしました。

そして「信じている」事、「君なら必ずできるはずという」事を彼に言い続けました。

 

このブログの源泉にしている著書「思考は現実化する」と昨年の7月に巡り合った時、即2冊目を購入して、「これに書いてある事は本当のことだと思う、1日3ページでいいからゆっくり、じっくり読んでみればいいよ」と彼に渡しました。

 

「人生はいつからでもやり直せる」、「希望は必ずかなう」、「今、できることから始めればいい」、「今の延長線上が10年後や5年後ではない」ことなど、この書籍で学んだことを事あるごとに彼との「話題」に取り入れました。

 

…苦節7年。

彼の正社員での就職が決まりました。彼自身が決めてきました。

 

大企業でもなければ、格好いい仕事でもないようです…が彼は大満足のようです。

彼は、アルバイトで主に配送センターの仕事をしていました。

彼自身、気に入っていたようですし…、経験もその程度しかないので、ひとまず自分の力をある程度発揮できるのは「これ」しかないと、「倉庫業・配送センター」を経営している会社に就職しました。

 

今回こそは、彼自身が選らんだ人生の1コマです。

 

今、毎朝6:30には起きて7:30に家を出ます。

帰りは21:00~0:00と残業や飲みにケーションも多い職場のようですが、親からみても最近数年間見られなかった「生き生き」した彼を感じます。

 

親としては「この上ない幸せ」です。

正規で就業する、仕事をするなんて、「当り前の話」ではありますが、今の彼の姿が私にはイチバンの親孝行です。

もう今後、彼には「期待」するものこそあっても、「要求」するものは何もありません。

 

「よくやった」と心の中で誉めています。

 

「願望」や「希望」は〝必ずかなう〟話のつもりです。

願望や希望を持つことがそれ以上に大切だと感じました。

 

この書籍「思考は現実化する」。彼にも少し役に立った模様で感慨深い想いです。

 

さぁ次は私の番です!

会社をどうしていきたいのか…かならず成功します。

必ず、世の中に恩返しします。

 

今回はこんな話でした。